北のお庭づくり
さて、風水のお庭づくりの最後は、北のお庭づくりです。
北側にお庭?思われるかもしれませんが、南に庭があるということは北は駐車場などがあるケースが多いですね。そんな場合も参考になると思います。
北は健康、子供運を司ります。時刻は23:00~1:00。深夜は睡眠の時間。しっかり睡眠をとって健康を保ちましょう。そして寝る子は育つ、とも言われるということで、北は健康と子供運なのだそうです。
「水」の気を持ち、一白水星の定位置です。
水が漂うというのは、源のエネルギーを持ち、最も本質的なエネルギー。生命の源でもあり、液体になったり気体になったり個体になったりと変幻自在で、あらゆる潜在的な可能性を秘めているのが「水」です。
一白水星の方は、逆境に負けない強い精神力と行動力があります。
普段は静かですが言った熟れると周囲のものを押し流すような勢いがあり、両極端な性格です。
年齢とともに運が上がり、財と名誉を得るといわれています。
「水」の気が大切にしたい臓器は「腎臓」、「膀胱」。
腎臓は体液(水分)の調整を司る臓器です。血液から余分な体液や老廃物を取り除くとともに、成長にも関係し、骨、歯、生殖器官、耳にも関連しています。
腎臓の働きがスムーズだと、気力がみなぎり身体も元気に溢れ、活動的で想像力に満ちます。
しかし働きが滞ると気力の低下や弱腰になったり、老化が進むそうです。
そして表れる感情は「恐」。過度な恐れは人を弱気にしたり不安にしたり。
こういう時に摂りたい味は「塩辛」。摂りすぎはむくみの元ですが、水分と塩分は深い関係にありますね。
「水」のエネルギーがプラスに働くと、・自分で運命を切り拓こうとする ・自己実現をする ・精神的エネルギーに満ち溢れる
マイナスに働くと・無気力 ・虚脱感 ・自信喪失 ・不安感 などが表れます。不安が強くなると喜びや愛情が欠けていくのだそうです。
そして、・老廃物の代謝が悪い ・冷え性 ・過労 ・老化 ・むくみ ・生命エネルギーの低下 ・抜け毛 ・白髪などの症状も「水」のバランスの崩れだそうです。
ラッキーカラーは濃い青、黒、ダークグレー。
ラッキーフラワーは濃紺の花を咲かせるアジュガ、スターチス、リンドウ、多肉食植物の黒法師など。また、寒々とした印象を和らげるピンクやオレンジなどの暖色系の花もOKです。
ラッキーアイテムはミネラルウォーター、ガラス製品、水槽。
お庭に取り入れるとしたら、北側のブロック上には黒のフェンス、玄関があるなら黒の門扉はいかがでしょう。
門袖にはガラス製の表札もいいですね。ガラスブロックはいろんな色やゆらぎのあるデザイン、花やペットなどがエッチングされたものなどがあり、アクセントとしても素敵です。
足元には、雑草対策も兼ねてアジュガを植えるのはいかがでしょう。銅葉を持ち、這性の植物でどんどん広がり、紫色の素敵な花を咲かせてくれます。
風水的だけでなく環境の観点からも、北側には常緑樹を植えると良いとされています。
その理由は、風の循環を生むからです。
夏の暑い盛りに、北側の窓と南側の窓を開けて風通しを良くしますね。その時、北に植えた樹木が地表の熱を奪い涼しい風をつくります。
その風が室内を通り南に抜けていき、涼しく感じるのだそうです。
また、冬の冷たい北風が室内に入るのを防いでくれる役割もあるのです。
古い言葉に「庭木は難を防ぎ、花は難を隠す」とあります。
古の人々は、自然の摂理、四季、味覚、身体はつながっているとして、このような風水や九星気学を編みだし、生活に取り入れて、身を守ってきたのですね。
どんなに文明が発展しても、人間は自然には逆らえないし、勝つことはできない。
自然を愛し、守り、次世代に繋げる意識を持つ意味でも、お庭づくりは重要な役割を持っていると考えます。
昨今の真夏の暑さは異常で、植物のお世話は大変です。
でもほんの少しでもいい、それこそ室内でもいいので、植物を取り入れてください。
家の見た目が良くなるだけでなく、そこに住む人の心と体を健やかにしてくれます。
素敵なお庭、造りましょうね。