免疫力をUPさせるお庭
冬になると、風邪やインフルエンザなどが流行しますよね。
そして「免疫力を上げましょう」が合言葉のように、免疫を上げる食品がたくさん売られています。
冬の時期に、食品で体の中から免疫力を上げるのは、もちろん効果的です。
でも実は、お庭で免疫力が上がるのをご存知でしたか?
お庭に何本か植物が植えられているお宅があるでしょう。
落葉樹、針葉樹を織り交ぜて四季を楽しめるように工夫されている方も多いと思います。
その中でも、特に針葉樹に多く含まれている免疫アップの正体は
「フィトンチッド」
です。
森林に行くとなぜか気持ちが清々しくなり、リフレッシュできるのは「フィトンチッド」成分のおかげです。
ではなぜ、フィトンチッドが免疫力を上げるのかというと、さまざまな研究により、次のように作用すると考えられています。
フィトンチッドの香りがリラックス効果を生む。
↓
リラックスすることで、自律神経のバランスが整い、ストレスホルモンの分泌が抑えられる。
↓
ストレスホルモンの減少によってナチュラルキラー細胞が活性化し、免疫力が高まる。
とされています。
ナチュラルキラー細胞は、免疫細胞のひとつです。ナチュラルキラー細胞と聞くと「笑う」を連想する方も多いと思います。そのナチュラルキラー細胞です。
体内の病原菌やウイルスを発見して退治する役割があり、がん細胞も殺傷する能力があることが分かってきました。この細胞が元気な状態だと、免疫力がしっかり働くのです。
そして、ストレスホルモンが減少すると、ナチュラルキラー細胞が活性化することがわかっています。つまり、リラックス効果のあるフィトンチッドを体内に取り込むことで、免疫力が高まると期待されているのです。
森林ほど大量にフィトンチッドが発生しないまでも、お庭に樹木があるお宅ではフィトンチッドが発生して、免疫力アップにつながっているのです。
フィトンチッドは、加工された木材からも発生していると言われており、杉材やブナ材の壁や床からは常に発生しています。また、木でできたお弁当箱や浴槽からも発生しています。
昔の人の知恵は素晴らしいもので、食品や生活用品に植物の葉や幹を取り入れていました
桜餅や柏餅の桜や柏の葉からも、ヒバ材の住宅も、クスノキやキリのタンスも、みんなフィトンチッドが発生し、防虫や抗菌をしながら免疫力上げていたのです。
こうして普段の生活からも免疫力が上げられるのは、植物のおかげです。
近年は「お手入れが大変で…」という理由で、植栽を減らしてしまう傾向がありますが、元々人は自然と共に生きてきましたので、自然がない生活は不自然なのです。
そして外に出ておひさまの日差しを浴びることで、セロトニンも分泌され、プラス思考になります。
さらにはお子さんと遊んだり、お花や野菜のお手入れなどをすることによって軽い運動にもなり、ビタミンDも接種できるので、カルシウムの吸収を助けたり、免疫を上げることにもつながります。
このように、お庭に植物があるというのは、良いことだらけなのです。
手間が、虫が、と躊躇してしまうかもしれませんが、成長がゆっくりで、手間のかかりにくい植物もたくさんあります。
植物パワーで免疫力を上げ、健康で美しく過ごしていきませんか?
マキプランニングは、皆さんが便利で安全で快適に、かつ美しく過ごすお庭造りをお手伝いしています。