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オードリー・ヘプバーンの庭園紀行
私が「このような女性になり、生き方をしたい」と心から大尊敬し敬愛している3人の女性のうちの一人、オードリー・ヘプバーン。
彼女はなんとお庭が大好きで、スイスの自宅のお庭を自ら手をかけ、庭づくりをしたそう。
果樹園や野菜畑、花畑があり、住む人も訪れる人もその光景に癒され、心なごむ時間を過ごしたということです。
そんな彼女は晩年、世界のお庭を紹介するという番組を持ちます。
それが「オードリー・ヘプバーンの庭園紀行」です。
日本では1996年に放映されたのだそう。
(動画はお借りしました)
オードリー・ヘプバーンは来日して京都の寺院のお庭を紹介しています。
西芳寺:京都市西京区
龍安寺:京都市右京区
大仙院:京都市北区
龍源院:京都市北区
金地院:京都市左京区
平安神宮:京都市左京区
桂離宮:京都市西京区
真々庵:京都市左京区
なかでも西芳寺、桂離宮、真々庵はお気に入りのようで、解説のコメントも日本庭園への畏敬と感動に満ちたものです。
(動画はお借りしました)
私が感動したのは、世界のお庭の素晴らしさもさることながら、オードリー・ヘプバーンのチャーミングなしぐさやそれを引き立たせる衣装たちです。
首を傾げたり、石に座ってみたり、何気ない仕草も彼女がすれば一瞬で映画のワンシーンになってしまう。
そして、自らショップに出向き選んだというラルフローレンの衣装。
花々の美しさを邪魔しないホワイト基調のセットアップやワンピース、フランスのゴシック調のお庭ではオールブラックでと、庭園の植物や格式に合わせ見事に調和されています。
さすがおしゃれ好きを自負するだけのことはあり、さすがの一言です。
またオードリーは、お庭たちを紹介することで環境問題への提言にしたかったとも言っています。
まだ環境問題など一般的な時代ではなかったのに。
内戦や紛争で傷つく人々を目の当たりにし、世界には何が必要なのかを絶えず問うてきた彼女が出した、答えの一つなのでしょう。
先見の明あり、今では彼女の提言した環境問題が、持続可能な社会へのおおきな役割を担っていることは言うまでもありません。
お庭が人の心を救えるか、お腹がいっぱいになるかと言ったら、すぐには結び付かないかもしれません。
でも、花々、植物が育つ環境を作ることが、飢えや貧困、紛争などを食い止める一つの手段になると思うのです。
そして私は一番大切なことは、子供たちに花を「きれいだね」と教える大人がいること。その心を持てる社会にすること。
だと思うのです。
日本がこれからもますます、花をきれいだと教えられる世の中にするために、世界がますます、花がきれいだと愛でられる平和な日々であるように、私はさらに世界中を愛と生きる喜びで満ち溢れさせていきますと、オードリーに誓います。
最後に、オードリーの言葉を引用いたします。
「庭は失われつつある「美」を私たちに思い出させてくれます。 庭の芸術は、人間の精神の糧となります。安らぎや統制といった。人間のあるべき姿を教えてくれるのです。」
チャーミングなオードリーと素敵なお庭で、私がそうだったように、皆さんの心にも美しいお花が咲き誇ると嬉しいです。